株式会社貸衣裳のマルイチ
株式会社竹入製作所 “未来へ続くモノづくり”のブランド刷新
概要
愛知県弥富市の株式会社竹入製作所様の社長交代という節目にあわせ、コーポレートパンフレットの企画・構成・制作を担当しました。 今回のプロジェクトは、単なる会社案内の刷新ではありませんでした。 「新体制として、これから何を大切にし、どこへ向かうのか」。その意思を社内外にきちんと伝えるための再設計でした。 70年以上続いてきた信頼や技術をどう受け継ぎ、どう次の時代へ接続するのか。 その問いに向き合いながら、ブランドの軸から整えていきました。
課題
歴史ある企業ほど、「できること」が多くなります。設備も、技術も、実績も揃っている。けれど、その豊かさゆえに、伝える軸がぼやけてしまうことがあります。 竹入製作所様もまさにその状態でした。 強みは確かにある。しかし、それが一つの物語として整理されているわけではなかった。 さらに今回は社長交代というタイミングです。 守るべきものと、更新すべきもの。その境界をどう定めるのか。 社内外にどんなメッセージを出すのか。ここが曖昧なままでは、どれだけデザインを整えても意味がありません。 まずは「何を継承し、何を変えるのか」を言語化するところから始めました。
解決策
最初に行ったのは、情報を並べることではなく、軸を決めることでした。 掲げたのは 「Empowering the Future of Manufacturing.」 そして日本語では「70年の信頼を、次の時代へ。」 歴史を誇るのではなく、未来へ接続する言葉にする。 この一本のメッセージを中心に、構成を組み立てました。 事業紹介も、設備一覧も、単なる情報羅列にはしていません。 「専用機組付けのエキスパート集団」という立ち位置を明確にし、産業用自動化装置の組立、精密部品加工、切削加工という三つの軸で整理しました。 見る人が「この会社は何が強いのか」を迷わず理解できる構造にする。 編集の仕事はそこにあります。 ビジュアルはダークトーンを基調に設計しました。 堅実さと挑戦、その両方を表現するためです。 歴史ある企業にありがちな“重さ”だけで終わらせず、次の時代を見据える空気感をデザインに込めました。
成果
完成後、社内からは「会社の方向性が明確になった」という声をいただきました。 営業ツールとしてだけでなく、採用や金融機関への説明資料としても活用されています。 何より大きかったのは、「自分たちはどんな会社なのか」を言語化できたことだと思います。 歴史がある企業ほど、その定義は意外と曖昧になりがちです。 社長交代という節目でブランドを再定義できたことは、単なるパンフレット制作以上の意味を持っていると感じています。 守るべき信頼を守りながら、未来へ向けて語れる企業へ。 その一歩に、編集という立場で関わらせていただきました。
